• スタジオ

テレビスタジオの機器類の除菌作業を軽減

株式会社緑山スタジオ・シティ様

  • 使用した製品
  • Care222® iシリーズ

タレントとスタッフにとってクリーンな仕事場を維持するために

マスメディアの世界にも、早急なウイルス対策が求められています。横浜市青葉区の緑山スタジオ・シティもその一つ。ドラマやバラエティ番組の収録に訪れるタレントさんやスタッフが多く出入りするために、Care222® i-BTを導入していただいています。
よりクリーンな仕事場を確保したいという現場ニーズに応えるために、機器の導入を進められた飯島雅宏常務取締役にお話を聞きました。

お客様のご要望・課題

  • スタジオの機材を傷つけることなく、手間をかけずに除菌したい
  • 多くの人が出入りするスタジオを、クリーンな状態にしたい

“不特定多数の人々が集まる場での、ウイルス対策”

  • お話を伺った人

株式会社緑山スタジオ・シティ
常務取締役 飯島 雅宏様

Q

はじめにこちらのスタジオの施設概要を教えてください。

(飯島様)緑山スタジオ・シティはTBSを親会社とし、ドラマの収録に特化した5つのスタジオが入っています。1980年に竣工し、TBSの番組が中心ですが、他局の時代劇やドラマの撮影にも使っていただいています。

Q

従業員は何名くらいですか?

(飯島様)スタジオの裏に、セットや小道具を作る美術の工場や植木屋さんもあり、昼間250人くらいが働いています。それにドラマの制作が1本入ると、出演者さんを含めて50〜70人くらい増えます。同時にすべてのスタジオを使用することはありませんが、稀にスタジオが4つくらい重なると、最大500人前後の方が出入りします。ドラマ以外にも、正面ロビーをホテルや空港のカウンターに見立てて、バラエティの再現ドラマを撮影したりもしますね。

Q

ウィズコロナの初期段階ではどのような対策を取られましたか?

(飯島様)緊急事態宣言が出る前は、食堂にパーテーションを入れるなどソーシャルディスタンスの確保と、消毒から始めました。とくにタレントさんの安全を考えた楽屋の消毒などは、どの方法が正しいのか見極めが難しく、TBS本社とも連携を取りながら費用を算出しました。マスクは社員に配布できましたが、消毒用のアルコールが手に入りにくく苦労しました。次に、サーモグラフカメラによる検温体制を確立しました。

Q

スタジオ特有の悩みはありましたか?

(飯島様)もっとも悩んだのはマイクの消毒です。スタッフが通信に使用するインカムマイクと、 タレントさんが使用するピンマイクやハンドマイク。いずれも不特定多数の方が使用し、確実に飛沫が飛びますから、対策には神経を使いました。
緊急事態宣言が解除された6月から撮影が再開されたのですが、ちょうど人気番組の「半沢直樹」収録時期で、ご存知の通り顔を接近させてのセリフのやり取りが見せ場ですから、現場は非常に神経質になっていました。

Q

ご担当としてとくに苦労をされたことは?

(飯島様)まず検温用のサーモグラフカメラの調達ですね。オリンピックが延期され市場には出ていたのですが、金額がピンからキリまであり、どのグレードの機種を導入すれば皆さんが納得するのか悩みました。
また、館内には最大130名が泊まれる仮眠室があるのですが、2段ベッドを6セットくらい置いた相部屋形式なんです。夜、寝ているときが最も危ないと聞き、一部屋に一人だけとしましたが、30名弱しか泊まれません。朝早くタレントさんを迎えるADなどはどうしても泊まらざるを得ませんからやりくりには苦労しました。

“放送機材に発揮された、紫外線除菌のメリット”

Q

難しい状況下でCare222®が登場するわけですが、導入までの流れを教えてください。

(飯島様)番組収録を再開した頃、換気しにくい防災センターを除菌するための機器を探していました。このとき紫外線照射による除菌方法として、Care222®が病院の待合室で使用されていると知り、代理店さんにお話を聞きましたが、初期モデルが出たばかりで、流通量も少なかったので導入は難しいかなというのが最初の感想でした。また人体への悪影響を及ぼさないとは聞いていましたが、不特定多数の人が出入りするスタジオで大丈夫だろうかと、若干気になりました。その後、病院での導入実績や大学での共同研究結果を知り、今年2月の新製品発売のタイミングで導入を決めました。

Q

実際の運用は、どのように行っていますか?

(飯島様)全部で4式導入し、各スタジオの収録作業終了後、人がいない環境で、音声、TD、照明、VEと順番に照射を行なっていき、1時間程度で除菌を完了しています。転倒事故のないようにスタンドをしっかり固定するよう、現場サイドに要請しています。

Q

導入後の社内外の評価はいかがだったでしょうか?

(飯島様)社内的には細かいつまみを除菌する負担が減り、とても歓迎されています。放送機材には無数のスイッチがあり、アルコールを使いひとつひとつ除菌していると、丸1日かかってしまいます。Care222®によって、実質手間がかからないほど作業を軽減できました。
それに、エタノールを使用すると盤面の文字が消えてしまうんです。一方、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒は機材を腐食させることがあり、それが原因で機器を入れ替えることもありました。
消毒に手を焼いている方の参考になればと、放送関連の記者さんに記事を書いていただいたところ、翌日、某テレビ局さんから問い合わせをいただいたので、どこも同じ悩みを持っているのだと思いました。
また、タレントさんにしてもスタッフにとっても、よりクリーンな仕事場ということが分かると気持ち的にストレスが軽減されるようで、我々も導入の甲斐がありました。実際、見慣れない機器でも除菌と聞くと、みなさん関心を持ってくださいます。

Q

今後、ウシオ電機やCare222®に期待することは?

(飯島様)ある程度高価な資材は、長期間の使用を考慮して購入します。日常での除菌に活用できることを考えたとき、必要なときに必要な場所へ移動させることができるような製品を作っていただいたほうが購入の幅が広がると思います。
安全面についても、広島大学との共同研究や病院への導入実績は勉強になり、安心感に繋がりました。一方、実際に利用する方には本当に安全なの?という気持ちがあり、目にも皮膚にもどう安全なのかが広く伝わる努力をしていただければ、より導入しやすくなります。

ーありがとうございました

このサイトは、当社が取扱っている製品に関する情報を、医療従事者の方へ提供することを目的として作成しています。
一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、あらかじめご了承ください。

医療従事者の方ですか?

製品に関するお問い合わせ、
資料請求などはこちら

お問い合わせ

TOPに戻る