• 医療施設

常識を覆した画期的な技術 Care222®

神戸大学医学部附属病院様

  • 使用した製品
  • Care222® iシリーズ

院内のウイルス対策を強化するために40台導入

地域に密着した特定機能病院として、高度で専門的な医療を提供する神戸大学医学部附属病院様。2015年から当社と波長222nmの紫外線について共同研究を進めてきました。そのなかで222nm紫外線は人体に直接照射しても悪影響を及ぼさず、除菌効果もあることが立証され、将来に向けて大きな可能性が示されています。この研究成果に基づき、2021年4月には院内ウイルス対策を強化するためにCare222® iシリーズを40台導入いただきました。そこで今回は共同研究を行っている整形外科の黒田良祐先生に、当社との出会いから共同研究までの経緯、さらにCare222®の今後の展望についてお聞きしました。

先生のご要望・課題

  • クリーンな環境で患者様に診療・治療を受けて頂きたい
  • 細菌・ウイルス対策に効果がある画期的な機器を開発して欲しい

“人体に悪影響を及ぼさない紫外線を医療現場で活かしたい”

  • お話を伺った人

神戸大学医学部附属病院
副院長 黒田 良祐様

Q

貴院の特長について教えてください。

(黒田様)神戸大学医学部附属病院は、東に大倉山公園が広がる閑静な環境にあります。歴史は古く、明治2年に神戸病院として設立しました。以来およそ150年間、兵庫県の北は日本海、西は赤穂エリアを中心に、地域に密着した中核病院として高度で専門的な医療を提供しています。近年は「患者中心の医療を実践」「人間性豊かな医療人の育成」「先進医療の開発と推進」「地域医療連携の強化」「災害救急医療の拠点活動」「医療を通じての国際貢献」を基本理念に掲げ、国の指定による特定機能病院としての役割を果たしています。
  さらに、患者様の健康および新しい医療に資するために、質の高い治験や臨床研究を行う研究機関として、また教育機関である神戸大各医学部では、グローバルな視野で活躍する医学研究者の養成を行っています。

Q

ウシオを知ったきっかけについて、お聞かせいただけますか?

(黒田様)2015年のある日、知人からウシオ電機さんが有人環境でも照射が可能な紫外線を保持されていると聞きました。最初は人体に悪影響のない紫外線などあるはずがないと半信半疑でしたが、話を聞くうちに次第に惹かれ、姫路市にある工場(当社播磨事業所)へ。研究開発の方から波長が222nmの紫外線について詳しく話を聞くうちに、抗菌薬が効かず、傷口につくと重症化することがあるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)や、インフルエンザなどの感染症を克服する突破口になるのではないかと可能性を感じました。
  実は私たちの生活環境に深刻な影響を与える細菌・ウイルス等の対策方法は限られていて、古くから行われている消毒液は洗浄などしか方策がないのが現状です。だからこそ、これまでにない新たな予防や治療の手段として222nm紫外線が活用できるのではないかという期待から、共同研究に取り組む決意をしました。
  まず私たちは、222nm紫外線の人体皮膚への安全性と菌に対する効果を立証するために、動物とヒトに222nm紫外線を照射する臨床試験を行いました。その結果、高い線量を照射しても、皮膚に急性障害が発生しないことを確認。また細菌・ウイルスに対して優れた結果があることもわかりました。

“今後も、Care222®はウイルス対策に欠かせない”

Q

貴院に導入いただいた理由をお聞かせください。

(黒田様)2021年春、有人環境でも使用可能な抗ウイルス・除菌技術を搭載した紫外線照射装置Care222® iシリーズを当院にも導入いたしました。設置場所はウイルスの侵入リスクが高いとされている待合ホールやトイレ、さらに密になりやすい精算機周辺などで、40台を導入。患者様にはどのような装置かご理解いただくために、Care222®の効果を記載した説明を書いたポップを目のつきやすいところに貼っています。
  正直なところ、目に見えて効果が実感できるものではないので大きな手応えはありませんが、今後さらに集中治療室やコロナ患者様の病床、更衣室などにも設置し、より衛生的な環境を整えたいと思っています。Care222®はこれからのウイルス対策として、欠かせませんからね。

Q

今後ウシオ電機に期待することはありますか?

(黒田様)初めてウシオ電機さんの姫路の工場に行ったとき、スケールの大きさに圧倒されました。そのスケール感からここは何かやってくれそうだと期待に胸を膨らませたことが、つい昨日のことのように思い出されます。

  人体への安全性が明らかになったことで、医療への応用、臨床実用が現実的になりました。たとえば手術中の衛生環境の確保のために222nm紫外線を応用できないか?手術室でも細菌を除菌しながら手術を行うことも可能なのでは?などと、ウシオ電機さんの光を活かしてこれまでにない画期的な医療機器を開発していただくことですね。
  将来的には病院にとどまらず、電車や飛行機、旅客船などの交通機関、老人ホーム、食品工場、飲食店、学校などにも設置をしていただきたいですね。私としては、Care222®が利用されているスペースは安心と思えるような社会になって欲しいと思っています。
  Care222® iシリーズは約6年で完成しましたが、一般的に開発には約10年の年月を要します。これからは私たちよりも若い世代である30代、40代の方に10年先を見据えて頑張っていただくことを楽しみにしています。

ーありがとうございました

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